2024/08/31 13:44
本記事ではイタリアで生まれた豚の背脂から作られる生ハム、ラルドご紹介します。
2024.8月現在、イタリア産ラルドは輸入停止となっております。
現在当店で販売のラルドはスペイン産となります。
食べ過ぎ注意 ラルドおいしさの秘密
ラルドは「ラード」つまり豚の脂をイタリア読みした食材で「lardo」とつづります。
紀元前にギリシャで考案されたと言われており、イタリアではラルド、フランスにはラール(lard)という似た食材があります。
背脂のみを使って作られる生ハムの一種で、その見た目の通りすべてが脂。
ただの脂の塊に見えるこのラルドですが、一口食べればその奥深い味わいにハマってしまう人が後を絶たない、まさに魔性の食材といえます。
作り方はプロシュートなどの生ハム同様、塩漬けと熟成によって完成します。
ただしラルドはハーブやスパイスがたっぷりと使われているのが特徴。
自然海塩と香辛料で味付けされたラルドはコンカと呼ばれる浴槽のような形をした大理石の大きな箱に入れられ、半年以上熟成されます。
その昔イタリアでは『貧乏人の生ハム』等とも呼ばれていたそうですが、現在ではイタリアのスローフード協会にも取り上げられる歴史と伝統ある食材です。
イタリアで広く作られているラルドですが、IGPにも認定されている一級品が存在します。
それはトスカーナ州、カッラーラのコロンナータという集落で作られるラルド・ディ・コロンナータ( Lardo di Colonnata)。イタリアで最も有名で人気のある産地となっています。
ラルドの美味しい食べ方
生ハムの脂身部分も格別ですが、ラルドの味わいはそれはまたひと味違う物があります。
ハーブやスパイスからなる複雑で奥深い味わいと絶妙な塩気。それに脂の甘味とうまみが合さり、ラルドならではの味わいが感じられます。
イタリアでの定番の食べ方は焼いたバケットにのせて。熱々カリカリに焼いたバケットに薄くスライスしたラルドをのせるとパンの余熱でじんわりと脂が溶け、さらにラルドの香りや甘味が引き立ちます。その上にベリーのジャムやハチミツをかけるのもおすすめ。ラルドの脂っこさをほどよく和らげてくれます。
当店のおすすめの組み合わせはジャガイモ!茹でたジャガイモやフライドポテトに添えて食べると背徳感抜群ながらも最高のマリアージュを楽しめます。
その他パスタや焼きそば、野菜炒めなど。ベーコンや普通のお肉に少しプラスするだけでも格段にお料理の味わいや深みがアップします。
※写真はイメージを含みます。